つらいときの相談先

葬儀社の選び方と、見積もりで確認すること

急いで決めなければと、焦っていると思います。
最初に頼むのは搬送だけにして、葬儀の契約はひと呼吸おいてから決められます。

約4分で読めます2026年11月2日に確認

この情報は、国民生活センター・広島県消費生活センター・厚木市などの案内をもとにしています。

まず知っておいてほしいこと

  • 最初に頼むのは、ご遺体の搬送と安置だけにとどめることもできます
  • 病院で葬儀社を紹介されても、そこに決めなくてもかまいません
  • 葬儀の内容と金額は、見積書を見てから決めます
  • 打ち合わせは、できれば家族や知人と2人以上で

葬儀の料金のトラブルは、めずらしくありません

国民生活センターによると、全国の消費生活センターなどに寄せられる葬儀サービスの相談は、2025年度で917件ありました。そのうち半分ほど(52.6%)が、料金が高いといった、お金に関する相談です。

寄せられている相談の例

  • チラシでは一日葬が約30万円だったのに、契約は約80万円になった
  • 「家族葬50万円」の表示を見て頼んだが、高いプランを案内され、見積書に明細もなく、総額が200万円を超えた
  • 「家族葬約40万円から」の広告だったが、オプションを次々に足され、250万円のセットプランを契約した

広告に出ている金額で葬儀ができるとは限りません。悲しみの中で、短い時間にたくさんのことを決めなければならないため、誰にでも起こりうることです。あなたが悪いわけではありません。

急いでいるときの決め方

1
亡くなってすぐ搬送と安置だけを頼む

病院などから、ご遺体を早く移すよう言われることがあります。そのときは、葬儀社に「まだ葬儀を正式にお願いするかは決めていませんが、ひとまず搬送をお願いしたいです」と伝える方法があります。

このとき、安置までにかかる費用も聞いておきます。

2
紹介されたら病院の紹介は「いったん保留」にしてよい

病院から葬儀社を紹介されることがありますが、ほかの葬儀社を自分で選ぶこともできます。紹介された葬儀社にお願いする場合も、すぐに決めず、ほかの葬儀社の説明も聞いてから決める方法があります。

3
安置のあと説明を聞いて、見積書をもらう

安置が終わってから、葬儀の内容の説明を受け、見積書をもらいます。納得できなければ、「まだ正式にはお願いしないので、契約書にはサインしません」と断ることもできます。搬送をお願いした葬儀社と、葬儀をお願いする葬儀社は、別の会社でも差し支えありません。

4
できれば2〜3社の見積もりを比べる

「家族葬」「一日葬」という言葉が同じでも、含まれるものや金額は葬儀社によって違います。言葉のイメージではなく、人数や中身、総額で比べます。

見積もりで確認すること

見積書は、必ず書面でもらいましょう。口頭だけで頼むと、あとから頼んでいないサービスを足されて請求されるおそれがあります。

見積書を見ながら聞くこと

  • 全部でいくらか(総額)。「このほかに払うものはありますか」と、項目を指さしながら確認する
  • 安置の日数。火葬場が混んでいると火葬が数日先になり、安置料やドライアイス代が1日ごとに増えることがあります
  • 搬送の回数と距離。何回分・何キロまでが含まれているか
  • 火葬料。含まれているか。公営と民営の火葬場で金額が違います
  • 式場の使用料。含まれているか
  • 飲食と返礼品。参列する人数で増えたり減ったりするので、何人分で計算しているか
  • 「一式」とだけ書かれた項目。中身を聞き、明細を出してもらう

見積書に入っていないことが多いもの

  • お寺などへのお布施(戒名料を含む)は、ふつう葬儀社の費用には入っていません
  • 広告の「葬儀一式◯円」は、葬儀そのものの部分だけのことがあります。式場の使用料、車両代、飲食代などが別になっていないか確認します

打ち合わせのときに、「見積もり以外の費用が出るときは、必ず先に相談してください」と伝えておくと安心です。

費用の支払いが心配なときは、葬儀費用が払えないときのページも見てみてください。

気をつけたい葬儀社の対応

  • 見積書を出さない、追加の費用について説明しない
  • 「今決めないと困りますよ」など、強い言い方で決めさせようとする
  • 「すべてお任せください」と言うだけで、細かい打ち合わせをしない
  • 価格表を担当者だけが持っていて、こちらに見せない
  • 希望していないプランやオプションを、何度も強くすすめる

反対に、見積書をすぐに出してくれる、費用の中身をわかりやすく説明してくれる、質問にていねいに答えてくれる、という葬儀社は安心しやすいと言えます。

契約の前に

内容をよく見ないまま署名して、あとから不要なサービスや追加の費用に気づいた、という相談もあります。疲れていて判断がつかないときは、署名する前に、家族や信頼できる人に一緒に見てもらってください。

困ったときの相談先

消費者ホットライン「188」(いやや)に電話すると、近くの消費生活センターなどを案内してもらえます。

「見積もりと請求額がちがう」「契約してしまったけれど納得できない」など、不安を感じた時点で相談できます。

葬儀社の選び方:よくある質問

病院に紹介された葬儀社に頼まないといけませんか?

いいえ。自分で選んでかまいません。紹介された葬儀社にお願いする場合も、いったん保留にして、ほかの葬儀社の説明や見積もりを聞いてから決める方法があります。

搬送だけ頼んで、葬儀は別の葬儀社にお願いしてもいいですか?

はい。搬送を頼むときに「まだ葬儀を正式にお願いするかは決めていません」と伝えておくと安心です。見積もりに納得できなければ、契約書にサインせず、別の葬儀社を選ぶこともできます。

広告に書いてある金額で葬儀はできますか?

できるとは限りません。オプションの追加や、安置の日数、飲食や返礼品などで金額が大きく変わることがあります。必ず書面の見積書をもらい、総額と、ほかに払うものがないかを確認してください。

お布施は見積もりに入っていますか?

お寺などへのお布施は、ふつう葬儀社の費用には入っていません。葬儀全体でかかるお金を考えるときは、別に用意する必要があります。

葬儀社とトラブルになったら、どこに相談すればいいですか?

消費者ホットライン「188」に電話すると、近くの消費生活センターなどを案内してもらえます。契約の前でも後でも、不安を感じたら早めに相談してください。

葬儀社の領収書や明細は、取っておいたほうがいいですか?

はい、取っておいてください。健康保険の葬祭費を申請するときに、喪主の名前が書かれた領収書や会葬礼状を求められることがあります。相続税の計算で葬儀費用を差し引くときにも、何にいくら払ったかがわかる書類が役に立ちます。

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