約7分で読めます2026年11月2日に確認
この情報は、北九州市社会福祉協議会・国税庁などの案内をもとにしています。
まず、これだけ押さえておけば困りません
- 贈るのは、四十九日の法要のあと。遅くとも法要から1か月以内が目安
- 金額は、いただいた額の半分〜3分の1くらいが目安。きっちり合わせなくてかまいません
- 品物は、お茶やお菓子、タオルなど、使ってなくなるもの
- お礼の気持ちを書いた挨拶状をそえる
しきたりは地域や家によって違います。迷ったら、葬儀社や品物を頼むお店に「この地域ではどうしていますか」と聞くのが近道です。
香典返しはいつ贈る?
香典返しは、四十九日の法要が終わって忌明け(きあけ)を迎えてから、挨拶状をそえて贈るのが一般的です。法要のあと、遅くとも1か月以内に届くようにするとよいとされています。四十九日までの全体の流れは四十九日までにやることにまとめています。
1葬儀の日当日返し(即日返し)にする場合は、その場で渡す
通夜や葬儀の日に、香典をいただいた方へ、その場でお返しの品を渡す方法です。いただいた金額に関係なく同じ品を渡すので、あとの手間が少なくなり、選ぶ家庭が増えています。
参列のお礼として全員に渡す「会葬御礼(かいそうおんれい)」とは別のものです。当日返しにするかどうかは、葬儀の前に葬儀社と相談して決めます。
2葬儀のあと、少し落ち着いたらいただいた香典を整理する
だれから、いくらいただいたかを一覧にします。つけ方は、このページの下の「記録のつけ方」を見てください。
3忌明けの2週間ほど前まで贈る相手と品物を決めて、お店に頼む
送り先の一覧ができたら、品物を決めて手配します。忌明けに間に合わせるには、2週間ほど前までに頼んでおくと安心です。
4四十九日の法要のあと挨拶状をそえて贈る
法要が終わってから、1か月以内に届くようにします。法要に来てくださった方には、その場で手渡すこともあります。
地域や宗派によっては、三十五日で忌明けとすることもあります。神道では五十日祭のあと、キリスト教では1か月ほどたってからが目安です。
こんなときは
- 忌明けのあとに香典が届いた:いただいてから1週間〜10日ほどで届くように贈ります
- 年末年始に重なる:松の内(お正月の飾りを出している期間)が明けてから贈るとよいとされています
- 少し遅れてしまった:気づいたときに、挨拶状に「遅くなりました」と一言そえて贈れば大丈夫です
香典返しの金額の相場
いただいた香典の半分(半返し)から3分の1くらいが、一般的な目安とされています。半返しを基本とする地域もあれば、3分の1くらいとする地域もあります。
香典の額は人によって違うので、値段の違う品物を何種類か決めておき、いただいた額に近いものを選ぶと迷いません。数百円の差をきっちり合わせる必要はありません。
高額な香典をいただいたとき
- 当日返しをした場合:当日の品は一律なので、高額をいただいた方には、忌明けのあとに改めて品物を贈ることがあります
- 親族からの高額な香典:「生活の足しに」という気持ちでいただくことが多いものです。半分〜3分の1にこだわらず、3分の1から4分の1くらい、または無理のない範囲のお返しで十分とされています
金額よりも、お礼の気持ちが伝わることが大切です。家族の暮らしを考えて、控えめにしてもかまいません。
品物の選び方と、のし・表書き
品物は「使ってなくなるもの」
悲しみを後に残さないという意味で、使ったり食べたりしてなくなるもの(消えもの)を選ぶのが一般的です。
- お茶、のり、お菓子などの食べもの
- タオル、洗剤などの日用品
- 相手が好きなものを選べるカタログギフト
掛け紙と表書きは、地域で違います
弔事では、のし(右上の飾り)のない掛け紙を使います。水引は結び切りで、表書きの下には喪主の姓(「◯◯家」とすることも)を書きます。
- 東日本など:黒白の水引に「志(こころざし)」。「志」は宗教を問わず使えます
- 関西・西日本など:黄白の水引に「満中陰志(まんちゅういんし)」と書くことが多いです。山陰地方などでは黒白を使うこともあります
- そのほか:「忌明志」「粗供養」などを使う地域もあります。神道では「偲草(しのびぐさ)」、キリスト教では「感謝」「偲草」なども使われます
どれが正しいかは、住んでいる地域や相手の地域で変わります。品物を頼むときに「香典返しで、◯◯地方です」と伝えれば、お店で合わせてもらえます。
香典返しの挨拶状
香典返しには、お礼の手紙(挨拶状)をそえます。本来は直接お礼にうかがうところを、手紙で失礼するという意味もあります。書くことは、次の4つです。
- 葬儀への参列と、香典へのお礼
- 四十九日の法要を無事に終えたこと
- お礼の品を送ったこと
- 手紙でのご挨拶になることへのおわび
文例(◯◯を書きかえて使えます)
先般 亡父 ◯◯ 儀 永眠の際には ご丁重なるご厚志を賜り 誠にありがとうございました
おかげさまで ◯月◯日に 四十九日の法要を 滞りなく済ませることができました
つきましては 供養のしるしまでに 心ばかりの品をお送りいたしました
どうかお納めくださいますよう お願い申し上げます
本来であれば 拝眉の上 お礼申し上げるべきところ 略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます
◯年◯月
◯◯(喪主の名前)
挨拶状では、昔から句読点(、。)を使わずに書く習わしがあります。文面がむずかしく感じたら、短くまとめても気持ちは伝わります。
香典返しが不要な場合・しないことがある場合
香典返しをしなくてよい場合や、しないことを選ぶ場合もあります。そのときも、お礼の手紙は送っておくと気持ちが伝わります。
香典を辞退して、受け取っていない
受け取っていなければ、お返しは不要です。辞退していたのに香典を受け取った場合は、その分のお返しをします。辞退の伝え方や、渡されたときの対応は家族葬の断り方・香典辞退の文例にまとめています。
会社からの香典
会社の名前でいただいた香典や弔慰金には、基本的にお返しは不要です。職場に戻ったときに、直接お礼を伝えれば十分です。同僚から個人の名前でいただいた香典には、お返しをするのが一般的です。組合や町内会からの香典も、お返しは不要とされています。
一家の働き手が亡くなった
家族の暮らしが心配なときは、半返しにこだわらず、心ばかりの品でかまわないとされています。挨拶状に事情を一言そえておくと、相手にも伝わります。
香典を寄付にあてた
故人や家族の希望で、香典返しのかわりに香典を福祉などに寄付する方法があります。社会福祉協議会などが「香典返し寄付」として受けつけている地域もあり、寄付した先がお礼状を用意してくれるところもあります。その場合も、挨拶状で寄付したことを知らせます。
相手から「お返しは不要です」と言われた
相手の気持ちをありがたく受けて、品物は控えます。忌明けのころに、お礼の手紙だけ送れば十分です。
香典返しをしない地域もあります。迷うときは、親戚や葬儀社に、その地域ではどうしているか聞いてみてください。
記録のつけ方
葬儀の受付で使った香典帳(香典の記録)や芳名帳(参列した方の名簿)と、いただいた香典袋をもとに、一覧を作ります。ノートでも、パソコンの表でも、使いやすいほうで作ります。
- 名前と住所(香典袋の裏や中袋に書かれていることが多いです)
- 故人や家族との関係(親戚、職場、近所など)
- いただいた金額
- 当日返しを渡したかどうか
- 贈った品物と、贈った日
ほかの人の分をあずかって持ってきた方がいた場合は、実際に香典を出した人の名前で記録します。この一覧は、一周忌などの法要の案内や、相手に不幸があったときにも役に立つので、とっておくと安心です。
葬儀で手伝ってくれた方へのお礼
受付や台所を手伝ってくれた方、近所の方などには、香典返しとは別にお礼をします。葬儀のあと、なるべく早いうちに直接あいさつにうかがうのがよいとされています。
- 手伝ってくれた方:言葉でのお礼が中心です。品物をそえるなら1,000円程度のお菓子などが一般的です
- 特にお世話になった方:せっけんやタオルなどの消えものを贈ることもあります
- 受付をお願いした方:白い封筒に「御礼」と書き、5,000円〜1万円を包むことがあります
- 供花や弔電をいただいた方:品物のお返しは基本的に不要ですが、お礼の手紙は送ります。葬儀から1週間以内くらいが目安です
多少の違いは、気にしすぎずに
香典返しは、決まりを守ることよりも「ありがとうございました」の気持ちを伝えるためのものです。少し遅れても、金額がぴったりでなくても、失礼にはなりません。わからないことは、葬儀社やお店に任せることもできます。
ほかの手続きが気になるときは、手続きチェックリストで順番を確認してください。
香典返しのしかた:よくある質問
香典返しはいつ贈ればいいですか?
四十九日の法要が終わって忌明けを迎えてから、挨拶状をそえて贈るのが一般的です。遅くとも法要から1か月以内に届くようにするとよいとされています。神道では五十日祭のあと、キリスト教では1か月ほどたってからが目安です。葬儀の日にその場で渡す「当日返し(即日返し)」という方法もあります。
香典返しの金額の相場はどのくらいですか?
いただいた香典の半分(半返し)から3分の1くらいが一般的な目安です。地域によって考え方が違います。親族からの高額な香典は、3分の1から4分の1くらい、または無理のない範囲のお返しで十分とされています。
当日返しをしたら、あとで香典返しはしなくていいですか?
当日返しで済ませるのが基本です。ただ、当日の品は金額に関係なく同じものなので、高額な香典をいただいた方には、忌明けのあとに改めて品物を贈ることがあります。
香典返しが不要なのは、どんな場合ですか?
香典を辞退して受け取っていない場合や、会社の名前でいただいた香典・弔慰金、組合や町内会からの香典は、基本的にお返しは不要とされています。一家の働き手が亡くなった場合は心ばかりの品でもかまわないとされ、香典を寄付にあてることもあります。そのときも、お礼の挨拶状は送っておくと気持ちが伝わります。
香典返しの挨拶状には何を書けばいいですか?
香典へのお礼、四十九日の法要を無事に終えたこと、お礼の品を送ったこと、手紙での挨拶になるおわびの4つを書きます。句読点を使わずに書く習わしがあります。
いただいた香典に税金はかかりますか?
個人からいただく香典や花輪代で、社会通念上ふさわしい金額のものには贈与税はかかりません。なお、香典返しにかかった費用は、相続税の計算で葬儀費用として差し引くことはできません。
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