約5分で読めます2026年11月2日に確認
この情報は、厚生労働省などの案内をもとにしています。
まず、知っておいてほしいこと
- 喪主は「遺族の代表」です。何でもひとりでこなす係ではありません
- はじめてで、わからないことばかりなのは当たり前です
- 葬儀社の担当者は、こうした場面に慣れています。「はじめてで何もわかりません」と伝えるところから始められます
喪主の決め方
喪主を誰にするか、法律などで決まっているわけではありません。家族の状況に合わせて決めてよいとされています。
一般的な順番
- 故人が遺言で決めていれば、その人
- そうでなければ、配偶者(夫・妻)
- 配偶者が高齢・病気などの場合は、子ども(長男・長女など)
- 子どもがいない場合は、親や兄弟姉妹
昔は長男が務めることが多かったのですが、今は配偶者や同居していた家族が務めることも多くなっています。
喪主と施主のちがい
喪主は、遺族の代表として葬儀をまとめ、参列者に挨拶をする人です。施主は、葬儀の費用を負担する人です。同じ人が両方を務めることが多いですが、分けて別の人が務めることもできます。
ひとりで背負わなくていい
喪主を複数人で務めることもできます。兄弟で「喪主はひとり、費用は別の人」「挨拶は喪主、ほかの準備は兄弟」のように分担するのも一つの方法です。大事なことは、近い家族と相談しながら決めると安心です。
喪主がやることの流れ
1亡くなってすぐ葬儀社を決めて、搬送と安置をお願いする
ご遺体を自宅か安置施設に運んでもらいます。死亡診断書(または死体検案書)は、この後の手続きで使うので、コピーを何枚かとっておきます。死亡届の提出は、葬儀社が代わりに行ってくれることも多いです。
2できるだけ早くお寺など宗教者に連絡する
お付き合いのあるお寺(菩提寺)があれば、早めに連絡します。遅れると日程の調整が難しくなることがあります。お寺がわからないときは、親族に聞くか、葬儀社に相談してください。
3安置のあと葬儀社と打ち合わせる
主に、日程と場所、葬儀の形、だいたいの費用、遺影にする写真、返礼品や食事の人数などを決めます。見積書は必ず受け取って、わからない項目はその場で聞きましょう。
4打ち合わせと並行して知らせる範囲を決めて、連絡する
まずは親族、次に故人の親しい友人や勤務先など、知らせる範囲を決めます。全員への電話を、自分ひとりで引き受けることはありません。親族や故人の友人に「この方たちに伝えてほしい」とお願いできます。
5通夜・告別式参列者や宗教者に挨拶する
通夜の最後や出棺の前などに、短く挨拶をします。宗教者が到着したら挨拶に行き、お布施を渡します。式の進行は、葬儀社の司会が進めてくれることが多いです。
6葬儀のあとお礼と支払いをする
手伝ってくれた人へは、葬儀後1週間以内くらいを目安に、挨拶やお礼状でお礼を伝えます。葬儀費用の支払いは、1週間以内くらいが目安とされることが多いです。お布施など領収書の出ない支払いは、日付と金額をメモしておきます。
費用の支払いが心配なときは、葬儀費用が払えないときのページも見てください。
人に頼めること
- 受付:記帳や香典の受け取り。勤務先の同僚や知人に頼むことが多いです
- 会計:香典やお金の管理。親族1人と知人1人など、2人に頼むと安心です
- 連絡:親族や故人の友人に、知り合いへの連絡を手分けしてもらえます
- 写真や衣装選び:遺影の写真選びなどは、ほかの家族に任せられます
- 司会・進行:葬儀社にお願いできます
手伝ってくれた方へのお礼に決まった金額はありません。感謝を伝えることがいちばん大切です。迷ったら葬儀社や親族に聞いてみてください。
喪主の挨拶(短い例文)
挨拶は、長さよりも気持ちが伝わることが大切です。1〜2分くらいで十分です。◯◯のところは、ご家族に合わせて変えてください。
通夜の最後に
本日はご多用の中、父◯◯のためにお集まりいただき、ありがとうございました。
突然のことで、まだ気持ちが追いついていませんが、こうして皆さまに来ていただき、父もきっと喜んでいると思います。
明日の葬儀・告別式は、◯時からこちらで行います。本日は本当にありがとうございました。
告別式の出棺の前に
本日は、母◯◯の葬儀にご参列いただき、ありがとうございました。
母が生前、皆さまにあたたかく接していただいたこと、家族一同、心よりお礼申し上げます。
至らない私たちですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
うまく話せなくても大丈夫です
- 暗記する必要はありません。紙に書いて、読みながら話してよいです(スマートフォンより紙のほうが安心です)
- 言葉に詰まったら「本日はありがとうございました」の一言だけでも十分です
- 話すのがつらいときは、親族の代表や葬儀社の司会に代わりに伝えてもらうこともできます。事前に担当者に相談しておきましょう
- 身内だけの小さな葬儀なら、改まった挨拶をしないこともあります
「重ね重ね」「たびたび」のように繰り返す言葉や、「忙しい」などは避けることが多いです。「お忙しい中」は「ご多用の中」と言いかえます。
お布施の渡し方の基本
- いつ:式の前の挨拶のとき、または式が終わってお礼を伝えるとき
- どうやって:手で直接渡さず、小さなお盆(切手盆)にのせるか、袱紗(ふくさ)の上にのせて差し出します
- 袋:白い無地の封筒(郵便番号の枠がないもの)に「御布施」と書きます。二重になった封筒は避けます
- 金額:決まりはなく、地域やお寺によって違います。お寺に直接聞くか、葬儀社に相談するのが確実です
喪主の服装の基本
男性黒のフォーマルスーツに白いワイシャツ、黒無地のネクタイ。タイピンはつけず、ベルト・靴下・靴も黒にします。
女性黒のフォーマルスーツかワンピース。肌の出る部分は少なめにし、バッグと靴は光沢のない黒にします。アクセサリーは結婚指輪のほかは外すか、真珠の一連のネックレス程度にします。
学生の方学校の制服があれば、制服がそのまま喪服の代わりになります。
喪服を持っていないとき葬儀社に相談すると、レンタルを案内してもらえることがあります。地域や家によって考え方が違うこともあるので、迷ったら葬儀社や親族に聞いてみてください。
頼れる人
葬儀社の担当者段取り、挨拶のタイミング、お布施の金額の目安など、わからないことは何でも聞ける相手です。
親族昔のお付き合いやお寺のこと、地域の習わしなどを知っていることがあります。決めにくいことは一緒に考えてもらいましょう。
つらいときの相談先気持ちが追いつかない、眠れない、誰かに話を聞いてほしいときは、電話で相談できます。よりそいホットライン(0120-279-338、24時間・無料)など、厚生労働省のサイト「まもろうよ こころ」に相談先がまとめられています。
はじめての喪主:よくある質問
喪主は誰がやると決まっていますか?
法律などで決まっているわけではありません。一般的には、遺言で決められた人、配偶者、子ども、親や兄弟姉妹の順に務めることが多いですが、家族の状況に合わせて決めてかまいません。
喪主と施主は何が違いますか?
喪主は遺族の代表として葬儀をまとめ、挨拶をする人です。施主は葬儀の費用を負担する人です。同じ人が務めることが多いですが、兄弟で分けることもできます。
喪主を兄弟で一緒にやってもいいですか?
はい。喪主を複数人で務めることもできます。役割を分担して、ひとりに負担が集まらないようにするのも一つの方法です。
喪主の挨拶は紙を見ながら読んでもいいですか?
はい、大丈夫です。暗記しなくてかまいません。話すのがつらいときは、親族の代表や葬儀社の司会に代わってもらうこともできるので、事前に相談しておきましょう。
お布施はいくら包めばいいですか?
金額に決まりはなく、地域やお寺によって違います。お寺に直接聞くか、地域の相場を知っている葬儀社に相談できます。
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家族を亡くしてつらいときの相談窓口
突然の別れのあとは、手続きに追われて自分のことが後回しになりがちです。眠れない、何も手につかないと感じたら、ひとりで抱えずに話してください。